尽くさせる方が喜んでくれた話

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こんにちは、おかぽっぽです。

「男には尽くさせろ」的な記事や投稿をよく目にするんですが、「その通りだなー」と思うことがありました。

自分の考え方の癖を意識する意味も込めて、文字に起こしておきます。

 

 尽くしたら喧嘩した

事の発端は、私が勝手に彼に差し入れを入れたところに始まります。

彼とは職場が同じで、時間が合えば一緒にお昼を食べています。

最近、生活費に余裕がない彼が、給料日までは食費を削ろうと毎日の食事をお茶漬けやレトルトカレーだけにし始めました。

私は、普段は特に口を挟まないんですが、その日は彼が力仕事の日で体がもたないんじゃないかと心配になり、前日に自分のお弁当のおかずを少し彼用に取り分けて用意したんです。

彼もいつもより多くおかずが食べられるから喜んでくれるだろうなぁなんて期待もして。

 

で、当日、いつもの通りお茶漬けの用意を始めた彼に「差し入れ~」とお弁当を渡しました。喜んでくれるかな、おいしいって言ってくれるかなとわくわく。

 

でも、結果はというと…

お茶漬けを煉獄さんばりに「うまい、うまい」と連呼して食べていたのに、私のおかずは無言でもぐもぐ…。ずーっとスマホを見ていて、「ありがとう」も「おいしい」もなく。ちなみに、おかずはミールキットで作ったので味は変ではないはず。

思っていた反応が返ってこなかった私は不愉快で無言、彼もスマホ見ていて無言。

退社後も腹の虫がおさまらず「自分が勝手にやったことだけど、ずっとスマホを見てて差し入れたおかずに感謝も感想もないのはさすがに凹む」と連絡したところ、返信はありませんでした。

 

好意を押し付けていた

今回用意した差し入れは、一番最初は100%見返りを期待しない、ただただ彼に少しでもしっかり食べてもらいたいだけのつもりでした。こうやって文字にすると「おいおい、喜んでくれるって期待してる時点で見返り期待してんだろ」って思うんですけどね。スタートが「一品用意したい、ちゃんと食べてほしい」という気持ちだったのが、準備とともに「彼に喜んでもらいたい」を経て、「これしたらありがたいと思うはずだよね」にナチュラルにシフトしていた…。

相手を思う気持ちだったはずが、いつの間にか自分中心に…。

 

好意の押しつけは苦しい

ちょっと話はそれますが、私はちょっと過保護気味な母親に育てられました。

多分、私が困らないようにと母はいろいろ先回りしてやってくれてたと思うのですが、自分は困っていないし頼んでないことだから、私はやってくれたことに気付かず、お礼も何も言わず。

そうすると、「あんたを思ってやっているのに!」「やってもらえるのが当たり前と思っている!」と怒られる。

子供のころは、怒らせてしまった申し訳なさと、何にお礼を言えばいいかの戸惑いで苦しかった。社会人になってからは、「なんで頼んでないのに勝手に手を出して、お礼を強要してくるんだろう。」なんなら、「好きにやらせてあげたのに、じゃあもう関わらないでくれ」って感じです。

 

好意の押しつけは感謝の搾取だ。だから、自分は押し付けないようにしよう、何かしたかったら自分がやりたいからやるだけ。見返りは求めない。

自分の経験からそう学んだはずだったのですが、愛情の注ぎ方のデフォルトが「相手に尽くす(見返り欲しい)」になっていて、今度は私が押し付けてしまいました。

 

彼だって尽くしたい

話は戻して、こちらからの連絡に返事がないため、彼の気持ちも聞かねばと翌日の休日に会うことにしました。

私から「今度はスマホばっかり見ていないで、こっちも見てほしい。感想とかくれると嬉しい。」と伝えてみると、彼は「本当は、何かしてもらうより、何かしてあげたことに喜んでくれる方が嬉しいんだ…。君がしたいことを叶えてあげるときの、君のキラキラした目を見るとかわいいなって…」

確かに思い返してみると、私が「遊びに行きたい」と言えばほぼ休みなしのスケジュールを調整して、移動は電車かレンタカーかというときに「運転しているところが見たい」と言うと秒でレンタカーを予約してた。

逆に、私が頼まれてもいないのにあれこれやったところで喜ばれたのは、彼が出しっぱなしにしたお茶のペットボトルを冷蔵庫に戻しておいた時ぐらいでしょうか。他は低テンションで「はーい」とか「んー」とか言われたくらいでした。

 

今回の差し入れは母のお節介と同じ。彼にしてみれば、頼んでないのに勝手に持ってきて、で、お礼も何にもない!って責められて、なんで?って感じですよね。じゃあ、やらなくていいよ、ってなりますよ。

 

尽くし方を変える

彼が尽くしたいと言ってくれたことは嬉しかったし、今後もそうしてもらいたい。ただ、尽くしてもらうだけだと申し訳なさもあるし、私も尽くしたい。

なので、彼に対する尽くし方を、あれこれ気を利かせてやってあげる方法から、やってくれたことにしっかり反応する方法に変えることにしました。

具体的には、今まで「これやってあげると役に立つかな」「これしてあげると喜んでくれるかな」といったことに気を回していたのを、「彼が私の為に頑張ってくれたことは何だろう」「この反応で私の『嬉しい』は伝わっているかな」「彼の喜ぶ反応ができているかな」といったことに気を回す感じです。

尽くす動機は、相手に喜んでもらいたい。あれこれしてあげるより、喜んであげる方が相手も喜ぶなら、 それをしない手はないですよね。

今までと違う考え方やどんな反応だと喜んでくれるかを研究して、お互いにもっと幸せに過ごせる方法を見つけていこうと思います。

 

逆に、彼が尽くしてくれてないなと思ったら、何か頼んでみて、してくれたことに丁寧に「嬉しいよ!」と返そうと思います。